1/13 ぼくりり 通夜
この度は御愁傷様でございます。
心よりお悔やみ申し上げます。
※セトリネタバレしてます。(全部のってるわけじゃないです。好きなとこだけ。)
※後ろの方の席/オペラグラスなしの独自解釈です。
悪ふざけには斜に構えて茶化すより、盛大にのってふざけた方が楽しいと思うので、喪服で行った。わりと黒い服の人が多かった気もするけど、コート着てるから実際のところはほとんどわからない。
舞台の上に大きな十字架が飾られていて、左右にはロウソクがたくさん立った燭台が3本ずつ。いつのまにか十字架が上がっていて、遺書を書くぼくりりの映像が流れる。
この空気の中どうやって入場してくるのかな、と思ってたら遺書のイントロと一緒に階段を駆け上がってぼくりりが入場。
お世話になりました、とお辞儀する姿に、あぁ確かにこの曲たちが伝えたい全てで、MCは必要ないよなぁと納得した。
舞台の上をたまに行ったり来たりしながら会場内を見渡す姿が、なんだか動物園の客みたいで可愛らしかった。
自分の葬式を見にきた故人も、もしかしたらあんな感じなのかもしれない。
基本的にどの曲もライブアレンジが効いてて聞き応えがあった。もともとELECTROCUTICAが曲提供していると聞いて聞き始めたのだけど、やっぱり彼の歌声好きだったなぁと思った。当たり前かもしれないけど、流石に上手いね。
怨嗟の声でできているような人間辞職からのBe Nobleに繋がっていく流れは本当にずるい。ずるすぎてそこで泣いた。
赤の照明ばかりで構成されていたステージにすっと青い光が満ちて、Be Nobleのイントロが流れた瞬間に泣いた。
もがくように呻くように歌う人間辞職から真っ直ぐ前に進むBe Nobleの流れはずるすぎる。
モンバス2017でBe nobleの前半を聞き逃してしまったので、人生においてちゃんと聞くことができてよかったなぁと心の底から思う。
(今月はライブなんか行ってる場合じゃないぐらい修羅場極めてるのだけど。)
そこからNosh’s Arkのターンで在り処、Liarと続いていった。
モンバス2017で、こんなことばっかり考えてる根暗な人間なんです、ってMCをしていたのが初ぼくりりだったので、少し感慨深かった。
blacksanta pt2もまさか聞けるとは思わなかったな。
吐き捨てるように歌う感じがまさに解釈一致という感じ。
輪廻転生あたりからはストリングスが現れた。(これより前だったかも。)
ELECTROCUTICAの曲をライブで聴けるのめっちゃレアじゃね?と騒いでいたが、まさかストリングスまで来るとは思ってないじゃん...焦ったわ。
輪廻転生のまさに三途の川のほとりの花畑感がますます極まってて神々しかった。
錯覚かもしれないけれど、後半につれて音量もあがっていた気もする。
(PAさんめちゃ大変だろうしまぁ錯覚かな。)
超克でコンサートホールに響き渡る爆音のオルガンが打ち落とされて、あぁ正真正銘これが最後の曲だなという存在感がすごかった。
鎮座する神の死骸踏むとか新しい世界とか物騒な言葉が飛び交うこの曲は、結局最後の歌詞に収束するんだろうなぁと、真っ白な照明に包まれたぼくりりを眺めながらそんなこと考えてたら、銀テ砲が射出されてそういうの慣れてない人間だからめちゃくちゃびびった。
でも真っ白な世界がとても綺麗だった。
アウトロのうちにぼくりりは、足音を響かせて舞台を去っていった。
東京組はよければ、たくさんの拍手をすぐ送ってあげてください。
(え?終わった?拍手してもいいのか?みたいな空気がすごかった。)
散り際の壮絶なエネルギーがこもったライブだった。
したいことをして、言いたいことを言うのは人の自由で人の勝手なので。私も我の強い人間なので、とても強くそう思う。
この度は非常に残念ですが、ぼくりりさんの転生先での幸福を心よりお祈りしております。
元気でね。