パプリカ LA・LA・LAND

ネタバレあり

 

 

 

パプリカ

 f:id:tomoeddd:20180910163335j:image 

平沢進とか日常のどのシーンに置いて聴くんですか?とか思ってたんだが、これ以外ありえない!ってぐらい映像と馴染んでいて、何かひとつの解を得たような気分だった。
本当に使い方がうまい、うまいのか?下手したら普通に浮きそうな音楽のイントロが平然と流れ出すのに何も違和感がない。
これからサントラ聴いて行くけど、ParadeからTr.1だったおかげでそこから進むことができない。

夢を映像にするのは、INCEPTIONとかそうであったように、私みたいな本読みにはとてもワクワクするもので。
私は夢をよく見るし、わりと覚えている方である、とは思うけれど、なかなか客観視することができないため、あ、こんな感じこんな感じ!とはしゃいでしまった。
夢なんて元から細部ができていないとまで思うので、ここまで納得してしまう夢の細部の補完が素晴らしい。
廊下が崩れていくシーンは、まさに私の夢って感じだった。
なんだろうな、視力悪い人間の裸眼で見た現実はこうです、みたいな画像を見たときのこれこれ感?あ、人と共有できるんだこれ、みたいな嬉しさがある。
画面の奥行きが現実よりも遥かに深いのもいい。イマジナリーラインという単語もなかなか面白かった、この観点で見直すと新しい発見あるのかなぁ、考察班とかいそう。いや絶対いるだろうな、メタファーとかあちこち転がっているだろうし。
全体的に画面の精度は現実のように精緻なのに、描かれる光景やアイテム達は夢のようで、それがまた夢現の境をなかったことにしているのかな。
飛び交う意味不明な文章が、問答無用で脳を通過していくのもいい。人間、意味が通らない文章を作る方が難しいので。心の脂肪はダイエット要らず!!だけ聞き取れて爆笑した。

 

声優はあまり覚えられないんだが、それにしても豪華だなって。安室透の声の人いる?な?
ポケモン綾波レイ以外で初めて林原めぐみの声を聴いたんだけど、この人の声ときめきすぎてやばいなっめおもった。ずーっと聴いてられる。あと明夫がいてびっくりした。

 

時田とくっつくのはよくわからんかったけど、なんか大団円だからいいか。そこに至る過程というのを私が拾いきれなかっただけかもしれない。

大団円感で言うと、やっぱりParadeやね。そのパレードはどこまでも続いていく、唐突のサンホラである。
この映画も夢と現の境の話が出てきたけれど、夢としては、終わらない大団円が心地いいのかもしれない。

 

 

 

 

 LA・LA・LAND
f:id:tomoeddd:20180910163718j:image

 

これジャンルなんだろ?ミュージカル?ロマンス?さすがにホラースリルパニックじゃないよな、ミストとかなったらどうしよ、みたいなことを考えながら観ていた。

あぁこれも一種の走馬灯なんだろうか、と思いながら最後のシーンを見ているとやたら泣けてきた。
ifを想像してしまうんだろう。道は違えて、そしてふたりともいまライトの下にいて、貴方とのこの幸せの道を歩いてみたかったと思いながら出ていくの切なさMAXで、最後のセブが頷いた時が一番やばかった...........。

本当に綺麗な映画、ご都合主義と言ったらそれまでだけど、サクセスストーリーであり、その中に苦みがいい感じに差し込まれている映画だった。見た後に切なさと爽快感が残る、いや切ないです。

 

 

冒頭30分ワンカットミュージカルは大迫力だった。あれだけでMVとして完成している。半端ない。
映画とはやっぱり映像の迫力というものがあるんだなぁと再認識した。

 

 


よくわからない映画への苦手意識がずっと拭えないが、観るたびに、良くても悪くても、私の感性の糧になったとは思うので、これからも頑張って見ていきたい。
個人的に外出アクティビティとしてかなりハードルが高い「映画館へ行く」もこなしたいね。